大輪や八重といった様々な品種があるトルコキキョウ。新たな園芸品種が開発されるため花の色にも様々なものがあって育てるのも楽しいですよね。
でも『トルコキキョウ』という名前を聞くと毒性のある植物では?と考える方も多いのではないでしょうか?
それは『キキョウ科』の植物に基本的に毒性の強いアルカロイドが含まれていることが多いからですね。
それではトルコキキョウも有毒な植物なのでしょうか?育てる上でははっきりさせておきたい疑問ですよね。
そこで今回の記事では…
- トルコキキョウとはどんな植物か
 - トルコキキョウには毒性が含まれているのか
 
このような内容について分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にして下さいね。
トルコキキョウとはどんな植物?

| 一般的な呼び名 | トルコキキョウ(トルコギキョウ) | 
| 別名 | ユーストマ、リシアンサス | 
| 和名 | トルコギキョウ | 
| 英名 | Eustoma | 
| 学名 | Eustoma | 
| 分類 | リンドウ目・リンドウ科・ユーストマ属 | 
| 形態 | 非耐寒性の多年草・一年草 | 
| 大きさ | 20cm~100cmほど | 
| 開花時期 | 3月~6月 | 
| 原産国 | アメリカ(テキサス州) | 
| 日当り環境 | 日当りを好む | 
| 耐寒性 | 弱い | 
| 耐暑性 | やや弱い | 
原産地であるアメリカで育った原種のトルコキキョウは主に紫色をしていましたが、日本に渡来し昭和の終わり頃から品種改良が進み、様々な花色や形の園芸種が楽しめるようになりました。
トルコ原産じゃないのに何故トルコキキョウなの?
トルコ原産だからトルコキキョウ(トルコの桔梗)と思っている方は結構多いと思います。でも普通そう思ってしまいますよね。
トルコキキョウの名前の由来には諸説あり…
- 花や蕾がトルコ人が頭にまく『ターバン』に似ているという説
 - 原種の花の色が青く『トルコ石』を思わせるという説
 
このような理由から、原産地と全く関連の無いトルコキキョウという呼び名がついたとされています。
トルコキキョウには毒性があるの?



それではトルコキキョウには毒性があるのでしょうか?
結論を言いますと、トルコキキョウには危険な有毒成分は含まれていません。
なので、庭先で育てたり自宅で切り花として楽しむ場合でも安心して鑑賞できますよ。
『トルコキキョウ』という名前を聞くと毒性のアルカロイドが含まれている『キキョウ科』の植物だと思ってしまいがちですが、実はトルコキキョウはそれとはまったく別の『リンドウ科』の植物なんです。
キキョウ科の植物の仲間は毒性を持つ種類が多いので注意が必要ですが、トルコキキョウはそもそも別も仲間なので毒性は持っていないということなんですね。
ではなぜキキョウという名前をつけたの?
キキョウ科でもないのに、どうして『トルコキキョウ』なんて名前をつけたのでしょうか?
これにも諸説ありますが、トルコキキョウの一重咲きの花がキキョウの花に似ているという理由で名付けたという説が濃厚です。
『なんとなくキキョウの花に似ているから』という理由なんですが、お陰でトルコキキョウというとても紛らわしい名前になってしまったようです。
まとめ
今回はトルコキキョウの毒性の有無と名前の由来について解説しました。
- トルコキキョウには毒性は無い
 - トルコキキョウの原産地はアメリカ
 - トルコの由来は花や蕾が『ターバン』や『トルコ石』を思わせるからという説が濃厚
 - トルコキキョウはキキョウ科ではなくリンドウ科の植物
 - キキョウの名前の由来は、単純に花がキキョウに似ていたから
 
トルコキキョウには毒性が全くなく育てるうえでは何の心配もいらないので気軽に栽培を楽しむことができます。
ただ、トルコキキョウの名前の付け方が紛らわしいということが分かって頂けたかと思います。
『ユーストマ』や『リシアンサス』という呼び名の方が紛らわしくなくて良いのかもしれませんね。

















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