ランタナは丈夫で育てやすく初心者の方にもおすすめの樹木ですが、放置しておくと樹形が乱れるので定期的に剪定を行う必要があります。
優勢な枝だけが不格好に伸びてしまいますし、花の数も少なくなってしまうので、剪定作業はランタナを健康に育てるためにとても重要な作業と言えます。
そこで今回の記事ではランタナを剪定するために必要な『時期』や「方法」といった情報をまとめて解説しているのでぜひ参考にして下さいね。
ランタナの特徴
一般的な呼び名 | ランタナ |
別名 | シチヘンゲ |
和名 | 七変化 |
英名 | Lantana |
学名 | Lantana camara |
分類 | シソ目・クマツヅラ科・シチヘンゲ属 |
形態 | 低木 |
大きさ | 50cm~2m |
開花時期 | 5月~10月 |
原産国 | 南アメリカ |
日当り環境 | 日なたを好む |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
ランタナは南米を中心とする熱帯地方に自生する熱帯植物です。
花は小さくまとまって咲き、鮮やかなピンク・オレンジ・黄色・赤などの色があり、柑橘系やセージのような香りがします。
寒さには比較的弱いので雪の降るような地域では、越冬のために切り戻したり、ビニールで保温したりと一手間かける必要がありますよ。
ランタナはオーストラリアや東南アジアなどでは雑草扱いされるほど、繁殖力が強く野生化している植物です。
世界の侵略的外来種ワースト100に選定され、他の植物を駆逐する程に繁殖していくので、『地植えしてはいけない』と言われることも多いです。
詳しくは➡【毒性あり?ランタナを庭植えしてはいけない3つの理由】こちらの記事で解説しているので参考にして下さいね。
ランタナを剪定する時期

ランタナは、生育期間中に行う剪定と冬越しさせるために行う剪定の2回に分けられます。
①生育期間中の剪定:4月~10月
②冬越し前の剪定 :11月
①生育期間中の剪定は、主に伸びすぎた枝や花が終わった部分を切り戻す剪定作業になります。
生育期間中なので剪定するとまた新しい芽がたくさん芽吹いてくれるので、密度のあるランタナの樹形を形成することができますよ。
②冬越し前の剪定は、枝を強く切り戻すことで寒さに弱いランタナの樹勢を保たせる方法になります。
ランタナの剪定方法



先ほど解説した2つの剪定時期に合わせて、ランタナの剪定方法を解説していきます。
①生育期間中の剪定の方法|4月~10月
活動期間中の剪定は樹勢を維持するためには必要な作業です。
ランタナは花を咲かせたあと結実しベリーのような実をつけようとします。植物に花を咲かせたり結実させるとエネルギーを消耗するので、花が終わったら花の下の茎の部分から切り戻すようにします。
そのまま実を着けていると、栄養が実を成長させることに使われてしまうので樹勢が弱まる原因になるので注意が必要です。
実を着けると種が辺りに飛散してランタナが意図せず増殖する可能性があるので、敷地外で野生化させないように管理するようにしましょう。
詳しくは➡ランタナを庭植えしてはいけない3つの理由こちらの記事をご覧ください。
また、生育期間中は次々に枝葉が展開するので優位に高く伸びてしまっているような枝は、樹形を整えるために切り落として全体の樹形のバランスを保つように管理しましょう。
この時剪定した枝を使って『挿し木』や『水挿し』すれば、簡単にランタナの株を増やすことができるので興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょう。
ランタナの株の増やし方については以下の記事で詳しく解説しています。
②冬越し前の選定の方法|11月
寒さの厳しい地域で庭植えのランタナを冬越しさせる場合、枝葉をできるだけ落とした方がエネルギーの消耗が少なくて済むのでバッサリ剪定してあげるのが良いです。
枝葉をそのまま残しておいても、寒さで末端の枝葉から枯れていくので根元近くの太い枝だけを残してあげるように切り戻しましょう。
目安としては株元から30cm程度の高さまでで切り戻すようにします。
枝葉をだいぶ落とすので心配になるかもしれませんが、また春になると剪定箇所から新芽が出てくるのでそれまで休眠といった感じになります。
まとめ
今回の記事ではランタナを剪定する時期と剪定方法についてまとめてみました。
- ランタナの剪定は生育期と冬越し準備で2回行う
- 生育期間中は実を着けさせないように剪定
- 冬越し剪定は強めに切り戻す
ランタナの花を密度良く元気に咲かせるためには、剪定作業が必須と言えます。
樹形を整えるだけでなく、寒い地域でランタナを育てる際には冬越しのためにも必要な知識なのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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