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草花を育てている人なら一度は耳にする園芸品『ハイポネックス』と『HB-101』。
名前はよく聞くんだけど何に効くんだろう?
それぞれの使い方が良く分からない・・・
まず二つの商品の違いが全く分からないという方も結構多いのではないでしょうか?
どちらの方が効果があるのか考えてしまう人もいるかもしれませんね。
そこでこの記事では『ハイポネックス』と『HB-101』の違いを知りたいという人のために、それぞれの特徴について詳しくまとめてみました。
それぞれの資材がどんなものなのか、そしてどんな使い方をするのがオススメなのかを分かりやすく紹介しています。
観葉植物や草花の育成には私もハイポネックスとHB-101を実際に使用しているので、それらの使い分けの考え方についても実態に沿った内容で解説しています。ぜひ参考にして下さいね。
ハイポネックスは株式会社ハイポネックスジャパンが製造販売している液体肥料です。肥料なので3要素である窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)が含まれています。
肥料成分・・・6(N)-10(P)-5(K)
液体肥料なので、とても植物に吸収しやすく速効性があることが利点。pHは6~7の弱酸性になっています。
肥料なので植物を成長させるための栄養補給が主な役割になりますね。
ハイポネックスは植物の種類に応じて、原液を以下の倍率で希釈して散水して使用します。
植物 | 庭植え植物(花木・庭木・果樹・芝生) |
---|---|
倍率 | 250倍 |
水量 | 10L |
キャップ | 2杯 (40ml) |
使用間隔 | 2週間に1回 |
植物 | 草花・野菜・バラ・キク・観葉植物・花壇・菜園 |
---|---|
倍率 | 500倍 |
水量 | 10L |
キャップ | 1杯 (20ml) |
使用間隔 | 1週間に1回 |
植物 | 鉢花・洋ラン・球根・花木・果樹・ハーブ |
---|---|
倍率 | 1000倍 |
水量 | 10L |
キャップ | 1/2杯 (10ml) |
使用間隔 | 1週間に1回 |
植物 | サボテン・東洋ラン・カンノンチク・山野草・盆栽・幼苗 |
---|---|
倍率 | 2000倍 |
水量 | 10L |
キャップ | 1/4杯 (5ml) |
使用間隔 | 2週間に1回 |
HB-101は三重県四日市市に本社を構える『株式会社フローラ』の主力商品。
『Happy Bio 101%』を略して【HB-101】という名前にしたそうです。
販売が開始されたのは1978年(昭和53年)。開始から既に40年以上も販売し続けている商品になります。
未だに主力商品として販売しているところがこの商品への自信であり、長年の営業普及活動によって沢山の愛用者がいるということの表れだと感じますね。
会社の企業理念には【農薬に頼らずに植物を育てられる安心安全な方法の普及】ということを掲げている会社です。
HB-101の原料になっているものは【スギ】【ヒノキ】【マツ】【オオバコ】から抽出した植物エキスのみです。
これら植物エキスの他には添加物は何も使っておらず、抽出の方法も化学物質を使用して分離させるような、余計な物が混入するような方法では行っていません。
なので、HB-101は純粋で濃厚な植物エキスの混合液という訳ですね。環境や健康に全く害の無い材料しか使っていないので誰でも安心して使用できるのがポイントです。
『株式会社フローラ』が公開している、HB-101に含まれる主な成分について以下に分析値をまとめてみたので参考にして下さいね。
【一般分析】成分 | 分析値 |
---|---|
粗タンパク質 | 0.1% |
粗脂肪 | 0.4% |
粗繊維 | 0% |
粗灰分 | 0%(微量) |
粗糖分 | 0% |
HB-101の一般分析値はほぼ『0』です。糖やたんぱく質はほとんど含まれていないのでホントに余計な物が入っていないのが分かるかと思います。
【無機質分析】成分 | 分析値 |
---|---|
ナトリウム | 41mg/L |
カルシウム | 33mg/L |
鉄 | 1.8mg/L |
マグネシウム | 3.3mg/L |
ケイ素 | 7.4mg/L |
窒素 | 97mg/L |
カドミウム | 不検出 |
ヒ素 | 不検出 |
株式会社フローラが行っているHB-101の無機質分析の結果が上の表です。
ほとんどの項目が非常に微量・・・。肥料三要素の窒素(N)も『97mg/L』とかなり微量なのが分かりますよね?
HB-101は肥料ではなく、植物(スギ ヒノキ マツ オオバコ)から抽出したエキスだけを材料とした資材になります。
HB-101の使用は植物の活動を活性化させるために使用します。
たとえば以下のようなタイミング👇
主な用途は植物の発芽や発根を促すために使うことが多く、成長を促す資材として利用するのがおすすめです。
ハイポネックスとHB-101の特徴や用途について理解したとこで、続いてはハイポネックスとHB-101の違いについて解説していきます。
この二つの資材の一番大きな違いは肥料成分が入っているかどうかということがポイント。
ハイポネックスは肥料成分N-P-Kが6-10-5含まれているので液体肥料という分類、対するHB-101は肥料成分がほぼ0なので肥料では無く植物の活力剤というものに分類されます。
それぞれの違いをまとめた比較表を作ってみました👇
比較内容 | ハイポネックス | HB-101 |
---|---|---|
資材の分類 | 液体肥料 | 植物用活力剤 |
役割の違い | 植物への栄養補給 | 発芽・発根を促す |
与えすぎによる弊害 | 肥料焼けや窒素過多を起こす | 特になし |
このように二つの資材を比較してみると全く用途の違うものだということが分かりますよね?
注意したいのが、ハイポネックスは肥料なので植物に与え過ぎると悪影響が出るという点。
肥料は植物が分解吸収できる量を超えて与えてしまうと、栄養を与えるどころか根が傷んでしまい植物を枯らしてしまうことになります。なので、ハイポネックスは決められた希釈率を守って正しい分量で使用するようにしましょう。
それに対して、HB-101の場合は肥料成分が入っていないので、肥料焼けなどの注意すべきポイントが無いので安心して使えます。
ハイポネックスは植物への栄養補給という役割なのに対し、HB-101は植物の細胞を直接活性化させて茎や葉・根っこなどの成長を促すことに使えます。
なので、もし窒素分などが足りているようならば、ハイポネックスの散布は行わずにHB-101だけを使い減肥栽培や無肥料栽培をする使い方もおすすめですよ。
これまでの解説でHB-101とハイポネックスとは『全くの別物』ということは分かって頂けたかと思います。
そのため、どちらか一方を使うという考えよりも必要に応じてどちらの資材も使用するという形がおすすめです。
具体的には植物の活動を活性化させて成長を促すために『HB-101』を使用し、必要な栄養分の補給は『ハイポネックス』を使う、という形が植物にとって理想的な使い方だと思います。
ただ、先ほども触れましたが肥料は必要以上に与えると様々な悪影響が起こります。
肥料の与えすぎは、野菜・果物の食味が悪くなったり、環境への悪影響、害虫が寄り付いてしまうことも・・・。
このような影響を出さないためには肥料は必要最低限だけ使うのがポイントなので、使用量はきちんと守って有効に活用するようにしましょう。
HB-101を使うことで肥料の使用量を少なくしても元気に育ってくれるので、興味のある方は一度試してみることをおすすめします。
今回はHB-101とハイポネックスとの違いについてと、その使い分けについて解説しました。
二つの資材は、含まれている肥料成分の有無で全く別の資材になります。
HB-101は植物を活性化させ発芽や発根を促し成長を促進させる効果がありますし、ハイポネックスは植物に栄養を供給してくれるので植物が消費した栄養成分を補給してくれます。
それぞれ別の用途で使えるので、必要に応じてHB-101とハイポネックスを使い分けるのが植物を早く成長させるためには一番良い方法かと思います。
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