キョウチクトウの毒性｜毒の成分や症状・犬や猫などペットへの影響についても解説

鮮やかな花を次々に咲かせるキョウチクトウの木。非常に丈夫で育てやすいため庭木としても人気がありますよね。

日本には江戸時代に渡来したとされ、現在では様々な園芸品種も増えているので育ててみたいと検討している方も多いのではないでしょうか？

でもキョウチクトウの木には毒性があることはご存じでしょうか？

花が綺麗だからと、毒性があることを知らないまま庭木として植え付けしてしまうのはとても危険なこと。

今回の記事ではキョウチクトウの毒性についてまとめているので、苗を購入する前の参考として読んでいただけたら嬉しいです。

キョウチクトウの基本情報

キョウチクトウの毒性成分

キョウチクトウには『オレアンドリン』という強い有毒成分が含まれています。

この成分はキョウチクトウの枝や葉・根・果実にいたるまで、植物全体に含まれているので樹木の管理に充分注意が必要になります。

生木を燃やした際の煙のなかにも有毒成分が含まれていた事例や、キョウチクトウの枝を箸として使ったために中毒症状を起こした事例もあるので、庭木として管理するのにも結構気を遣う樹木と言えますね。

キョウチクトウによる影響・症状

キョウチクトウを摂取すると短時間で胃腸への消化器系症状が出ます。主に腹痛や下痢・嘔吐などですね。

摂取量が多いと不整脈などの心臓への影響も起こります。状況によっては昏睡状態にも陥ることもあるのでキョウチクトウを口にしたことが判明したら早めに病院を受診するようにしましょう。

口にしなくても皮膚につくだけで影響がある

キョウチクトウは樹液が皮膚に付着するだけで炎症をおこすので注意が必要です。

剪定作業をする際はゴム手袋や長袖を着用するようにしましょう。高くなったキョウチクトウの木を剪定する際は樹液が目に入る可能性もあることから、保護メガネを着用する方がより安全です。

ペットにキョウチクトウを食べさせないための方法

大人がキョウチクトウと食べてしまう可能性は低いですが、犬は好奇心から口に入れてしまうリスクがあるので注意するようにしましょう。

自宅でペットを飼っているという方は以下の方法で、キョウチクトウの危険リスクを下げるようにするのがおすすめです。

1｜キョウチクトウを身近な場所に植えない

ペットを飼っているご家庭の庭にキョウチクトウが植えられているのなら、木の撤去を含めて管理方法を考える方がよいかもしれません。それほどにキョウチクトウの毒性は強いものなんです。

葉を食べることは無くても、落ちた花や実を口にする可能性はあるので、危険なリスクは先に摘んでおく方が安心できます。

2｜キョウチクトウのある公園や散歩道に立ち入らない

愛犬との散歩コースにキョウチクトウの木が無いか事前にチェックしておくことも大事な対策方法。

キョウチクトウは公園の敷地内や街路樹としても利用されているので、かなり身近な場所に定植されているんです。

広範囲にあるキョウチクトウを探し出す必要は無いので、いつも散歩で訪れるコースにキョウチクトウの木が無いか改めて確認しておくと安心です。